雲の誘い
雲が誘っていました。
天上の道が、お山の向こうまでポコポコと続いています。
今日はお出かけ日和。
まずは腹ごしらえに、大好きな蕎麦をいただきました。
十九上(とくじょう)というこの店には、先日役場へ行った帰りに、偶然立ち寄ったのですが、
しゃっきりとした蕎麦の喉ごし、
立ち上がる香り、
甘すぎず辛すぎず、絶妙なさわやかさの汁の味、
蕎麦湯の甘さ・・・。
もう一度食べたいと願っておりました。
だけど、この日は???
「あのう、そば粉変えました?」
聞けば、毎日蕎麦の配合を変えているとかで、その日によって微妙に味も違うようです。でも、私が感じたのはそんなんじゃなかった。・・・打ちたてではありませんよね、きっと。
蕎麦に関してはうるさい私です。
馬籠に立ち寄ると、梅の蕾が膨らんでいました。
例年咲くのは3月ぐらいだから、今年はやっぱりずいぶんと気が早いみたい。
藤村も歩いた道を、空を見ながら歩きました。
風の強い寒い日で、
土産物屋はほとんど店を閉めており、客はまばら。
でも私は、夏の賑わった宿場町を歩くより、
この寂しい冬の坂道が好き。
寒くても逃げ場はないけど。
それでも、ときどき日が差して、
陽だまりにいると心がほおっと暖まります。
いつもなら雪に埋もれているだろうこの坂道を、
ゆっくりゆっくり降りていきます。
目の前には恵那山。
恵那山の雪もほとんど積もらず、今冬はまばらです。
真っ白な雄姿が見たい。
けれど、青い山影も大好きです。
夕方になり、雲が広がってきました。
今夜は雪になるでしょうか。
おまけ。
ぞうさん、ぞうさん、
おはなが短いちびぞうさん。
目もあるし、かわいい小象に見えまする。
by (2007-02-10 17:19)
こぎんさん、
うふふ、見えますか。
雲を眺めていると空想が広がって、
お話が一冊書けそうな気がします。
by こーさん (2007-02-10 23:01)